
不倫問題は個人の力による解決が難しい。証拠集めや法的な知識などが必要になるため、もしかしたら泣き寝入りしている人は多いのではないだろうか。『その不倫、地獄行きです!―不倫制裁コーディネーター結子の記録―』(サル山ハハヲ/KADOKAWA)は、パートナーの不倫で苦しむ人を救い、加害者を完膚なきまでに叩き潰す不倫制裁コーディネーターの活躍が描かれる。あらためて不倫が極めて愚かな行為であることを、カタルシスとともに教えてくれる作品だ。
依頼人は、結婚して3年の未希。優しい夫と幸せな夫婦生活を送っていたが、なかなか子どもができない悩みがあり、しかも会社を経営する義両親からは早く直系の跡取りがほしいという無言の圧も受けていた。そんなある年の正月、義実家に新年の挨拶に行くと、未希の姉・真希が姿を現す。普段からなぜか義両親と仲良くしていた真希だったためその場にいることに未希は特段の疑問はなかったが、その日、真希にはある目的があった。それは未希の夫との間に子どもができたという報告だった。夫はその事実を認めたうえに、跡継ぎがほしい義両親はおろか、真希とともに義実家に来ていた実両親も真希の味方をするという信じられない状況となる。悔しさと虚しさ、そして義父から投げつけられた慰謝料300万円を抱えてひとり帰宅した未希は、家族全員を地獄に落とすことを決意し、不倫制裁コーディネーター・結子に復讐を依頼するのだった――。