
「詐欺師」と聞けば、いかにも怪しげな風貌を想像する人もいるだろう。コミックエッセイ『100万円、預けた先は詐欺でした? ~風の時代とお金の話~』(大久保ヒロミ/電書バト)で描かれる投資詐欺(師)の実態は、そんな想像とはかけ離れていた。
「あなたの仕事のためになる」優しい言葉で近づいてきたのは、10年以上も信頼していた心理カウンセラーだった。『人は見た目が100パーセント』で知られる著者・大久保ヒロミさんは、そのカウンセラーに言われるがまま投資を始めることに。しかし、どこかおかしい! 「普通の良い人たち」が人の心と財産を蝕んでいく様子からは、独特のリアルな空気を感じられる。
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なぜ大久保さんは投資の道に? 詐欺師は誰だった? そして、この経験を通して見えてきた「人間関係の本質」とは? 本作の制作背景を著者にうかがった。
※『100万円、預けた先は詐欺でした? ~風の時代とお金の話~』のエピソードに基づいてインタビューを行っています。詐欺被害に遭った場合は適切な機関へ速やかに相談してください。
――ご自身の当時の投資活動を振り返ってみていかがですか?
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大久保ヒロミさん(以下、大久保):当時の私は、仮想通貨の「か」の字も知らない中で、マイナーコインに飛びついた。その道のプロじゃない限りは、余計なところに突っ込んで、何かをしようとしないように、と今は思いますね。
――詐欺被害を通して、お金の使い方で変化したことは?
大久保:老後のために、資産形成の仕組みを考えて、進めてみるようになりました!
――本作の連載中に印象的だった出来事はなんでしょうか。
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大久保:連載していた雑誌の読者さんや、自分の知り合いからもカミングアウトがありました。意外とみんな経験しているけど、自己開示は難しいですよね。
多分「実は自分も……」と共有することで、自分を責める気持ちが少しだけ和らぐのかもしれません。読んだ人の気持ちが楽になり、自己否定が減るきっかけになれば良いなと思います。
――大久保先生の次作のテーマや、今後の目標について教えてください!
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大久保:2026年1月から『BE・LOVE』(講談社)で『もしもアイツの前世が虫だったら』という連載が始まりました。人間の前世が動物だったら?という話です。詐欺師の前世って何でしょうね(笑)。きれいごとかもしれませんが、自分と違う人間とわかり合えたら、という話です。
『100万円、預けた先は詐欺でした? ~風の時代とお金の話~』のようなエッセイは久々だったから、面白かったですね! まだ何の予定もないですが、自分の過去には色々あったので、描ける先があればまたエッセイ漫画もやりたいと思っています。
取材・文=松本温美
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