
夫の不倫をきっかけにタイムリープを繰り返す女性を描いた『4周目の人生でついにクズ夫を捨てました』(すぅ:漫画、茂由茂子:原作/KADOKAWA)。彼女が自分の幸せを見つけていくまでの物語だ。
主人公・夏希は結婚して10年。夫の英明と娘の茜とともに穏やかな生活を送っていたが、ある日、夫が自分の親友・綾香と浮気をしている現場を目撃してしまう。大きなショックを受けて気を失った夏希が目を覚ますと、なんと、2年前の綾香と夫が初めて知り合う日に戻っていた。夏希は「ふたりを出会わせなければ浮気は起きない」と考え、家庭を守ろうと行動を始める。
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しかし、過去を変えようとしても同じような結果が繰り返される。浮気を防いだはずでも別の形で裏切られ、夏希は再び過去へ戻ることになる。夫の不倫のたびに2年前からやり直すうちに、彼女は問題が「不倫相手との出会い」ではなく、「夫そのもの」にあるのではないかということに気づく。
普通なら一度きりの出来事を繰り返し体験する夏希。そのたびに「今度こそ家庭を守る」と努力する姿は応援せずにはいられなくなるだろう。夫に不倫させないために行動し、親友との出会いを阻止しようとしている場面はスリリングでページをめくる手が止まらなくなる。
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また、タイムリープは物語設定の役割だけではなく、夏希の心の変化を描くための装置としても機能している。繰り返しを重ねるごとに彼女の視点は変わり、夫の言動や性格の問題がはっきり見えてくるのだ。最初は見過ごしていたことが、繰り返しをしていくなかで少しずつ形を持ち始める展開が印象的だ。
果たして彼女は何を見つけ、そして今を変えることができるのか。ぜひ手にとってその結末を見届けてほしい。
文=ちゃむ
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