
雪のヤドカリさん(@yukinohotel)が描く『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』は、シリアスとギャグが絶妙に交錯する4コマ漫画。ラストには予想の斜め上を行くオチが待ち受けており、読者にシュールな笑いをもたらしてくれる。
17歳のときに家出した娘が、ある日突然帰って来た。「お父さんお母さん久しぶり…」と挨拶する彼女の傍らには、ボーイフレンドらしき男性の姿が。その光景に思わず父親が「一体何だこの男は!」と怒鳴りつけるも、娘から返ってきた言葉に思わず困惑してしまう。
続きを読む
同作には毎回、一見ばらばらに見えて通底するテーマが潜んでいる。この回ではカップルを題材にしたエピソードが並び、先に触れた1編もそのひとつだ。ほかにも「くしゃみ」を恥ずかしがる彼女の話や、『ローマの休日』の名シーンにブラックユーモアを効かせた1作などが揃い、いずれもシュールなオチが待ち受けている。
なかには難解なオチも含まれており、笑うべきか戸惑うべきか迷う瞬間も少なくない。しかし、その割り切れなさこそが『雪のヤドカリ4コマ劇場』らしい独特の後味。すぐに理解できなくても、なぜかもう一度読み返したくなる不思議な引っかかりが残る。気づけばその感覚が癖になり、止まらなくなってしまうはず。
文=ハララ書房
記事一覧に戻る