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家庭内で起きる暴力やネグレクトなどは表に出にくく、その被害を受ける子どもを救い出すことはとても難しい。『家族、辞めてもいいですか?』(魚田コットン/KADOKAWA)は、著者の魚田コットン氏が機能不全家庭のなかで育ってきた実体験を赤裸々に綴ったコミックエッセイだ。


保育園児のころ、朝起きると誰もいないことがたびたびあったというエピソードから始まる本作。その時点からすでにこの家庭の異常さが表れており、しかもこれは序の口だ。母親は面倒を見ないどころか自分の子どもに対して見下すようなことを平気で言い、父親は滅多に帰ってこないという家庭で育った著者。ある日、父親と母親が言い争いをしたことをきっかけに状況はさらに悪化していく。冷蔵庫には腐った卵が置かれ、家中がゴミだらけになりゴキブリやネズミが出るようになるが、母親はそんなことお構いなし。物心がつくようになったころには、母親とお出かけをするときには父親ではない男性が一緒にいたり、子どもを置いて旅行で何日も家を空けたりするなど、母親はずっと変わることはなかった。


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