
イラストレーターや漫画家として活躍するしばたまさん。『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた体験談をもとにした漫画で、「感動した!」「怖すぎる……」「スカッとする」と多くの読者の心をつかんでいる。数あるエピソードの中から特に反響の大きかったお話について、読者の反響や体験談の印象、漫画の執筆過程で意識した点などを、しばたまさんにお聞きした。
取り上げたのは、東日本大震災の日、遠距離恋愛中の恋人が被災地近くに住んでいるために会いに行くことを断念した投稿者の不思議な体験談。
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介護福祉士の投稿者はその日、介護施設で夜勤をしており、勤務明けには遠距離恋愛している恋人に会いに行く予定だった。しかし東日本大震災が起き、恋人が被災地近くに住んでいたために断念。恋人のことが心配で不安と恐怖にさいなまれる中、普段は意思疎通が難しく、ほぼ眠っている認知症の入居者から呼び出しが……。
不安な気持ちに寄り添ってくれた優しい人柄と行動に心が温まる
――認知症で意思疎通が難しい人が、思いもよらない行動をした場面は心が温まると同時に、とても不思議だと思いました。投稿を読んだとき、どう思われましたか。
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認知症になる前のお人柄があらわれたのだなと、温かい気持ちになりました。
――このエピソードを読んだ読者の方からはどのような感想や反応がありましたか?
「いつもは話ができない入居者さんがぽつりと助言してくれること、私も体験しました」「本田さん優しい方! 体験者さんもいい介護士さんなんだろうな」「本田さんありがとう、父のことを思い出しました」などの反応をいただきました!
――東日本大震災のエピソードは、投稿者の心情にとても共感できる内容でした。当時はどのような状況で、どのような思いで過ごされていましたか。
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あの頃、私は高校生でコンビニでバイトをしていたのですが、どんなに発注してもすぐに商品がなくなる棚や、みんな不安で「いつ水入荷するの?早くしてよ」と、いつも穏やかなお客様が苛立っていた様子などを見て、人の心もライフラインなども全てが異常事態だったというのをすごく覚えています。私自身も不安ですごく怖かったです。
――恋人への不安と恐怖で投稿者は思わず感情をあらわにしてしまいますが、このような経験をされたことはありますか。
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不安でというのとは違うのですが、感情をあらわにした経験で言うと、父方の祖母が亡くなった際、自分の中ですごく後悔したことがありました。そのことを親には話していなかったのですが、母方の祖母とふたりで話しているときに全て胸の内を泣きながら話したことがあります。祖母はずっと聞いてくれて、大丈夫だと言葉もかけてくれました。あの日のことは忘れないと思います。

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しばたま
デザイナー&イラストレーター。大人気アイスのパッケージデザインなどを手がける。Instagramでフォロワーさんから体験談を募集し「ゾッとした話」「ほっこりした話」などのマンガを描き、話題に。著書は『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』『身の毛がよだつゾッとした話』。
Instagram:@shibatamaa
X:@shibatamaaaa
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