
甲状腺疾患のひとつ、バセドウ病。甲状腺疾患の患者数は17人〜19人に1人、と言われているものの、その詳細について知らない人は意外と多いだろう。漫画『夫がバセドウ病にかかったら』
(桜木きぬ:著、伊藤病院 内科部長 渡邊奈津子:監修)には、38歳でバセドウ病と診断された夫を7年間支えた妻の記録が綴られている。
夫婦と8歳の息子で3人暮らしの桜木家。ある日を境に、夫のアキラさんは体調不良を訴えるようになる。長引く不調に不安を感じ受診すると、バセドウ病と診断され…。突如として始まった闘病生活にへこたれながらも、明るく寄り添おうとする家族。その姿はリアルそのものだ。そんな漫画の著者・桜木きぬさんが、バセドウ病との向き合い方について教えてくれた。
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※『夫がバセドウ病にかかったら』のエピソードをもとにインタビューを行っています。病気の進行や症状は個人差がありますので、詳細は医療機関などにご確認ください。
――夫のアキラさんの病気がわかった頃、息子さんはまだ小学生でした。当時はお父さんと一緒に遊ぶことが減って寂しそうでしたが、成長するにつれてお父さんの病気へ対する気持ちは変化していったのでしょうか。
桜木きぬさん(以下、桜木):当時は小学校低学年でしたが、高学年くらいにもなるとそんなに親と遊びたがらなくなりました。またコロナ禍で出かけるのが難しくなったタイミングだったことも重なり、親と一緒に公園やプールで遊ぶ最後のタイミングはそのまま逃したような気がします。
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最近の息子は父の病気について労わる気持ちもあり、長生きしてほしいなと言ってくれています。
――お子さんから「それウタもなるの?(自分にも遺伝して病気になるの?)」と言われた時、大丈夫だと気休めを言うことはせず、正論を伝えられていました。その想いとは?
桜木:我が家の方針として、子どもにもなるべく本当の話をすることにしています。息子は比較的話をよく聞く子なので、話せば理解してくれるだろうと思ったからです。でも「早く寝ないと鬼が来る」「サンタさんがプレゼントをくれる」といった子育ての中のファンタジー的な話も、それはそれで大切にしています。
取材・文=吉田あき
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