
試食販売、蕎麦屋、キャバクラ、ゲイバー、設計事務所……そしてワーキングマザーに。高校生での初アルバイトから貧乏美大生時代の変わったアルバイトまで。一風変わったお仕事遍歴を綴ったのがコミックエッセイスト・まぼさんのエッセイ『勤労ロードショー 今日も財布がさみしくて 』(まぼ/KADOKAWA)。しんどい経験や情けない失敗も隠さず綴られる一冊からは、たくさんの笑いと元気、そして「働くって楽しい!」という気持ちをもらえることまちがいなし。まぼさんに、エッセイで綴られた職業についての裏話を伺った。
――まぼさんは学生時代にさまざまなバイト経験を積みますが、一番長く続いたのはお蕎麦屋さんですよね。店長がかなり個性的な人柄で、最初はそんな店長に引いていたまぼさんでしたが、それでも長く勤められたのはなぜでしょうか?
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まぼさん(以下、まぼ):なんだかんだで癖の強い店長がかわいいなと思えるようになったのと、あまり忙しくないからですかね。あとはやはりお給料の現金即日払い。サイネージ屋でも一緒に働いた美大の友人なども蕎麦屋バイトに紹介して、一緒に働いたこともありました。
――お蕎麦屋さんのお客さんにゲイバーに連れていかれ、そこでも働くことになります。「まぼちゃん、この店でバイトとして借りていい?」「どうぞ」という軽いノリでバイトが決まっていましたね。今振り返ってみて、採用の理由はなんだと思いますか?
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まぼ:今でもまったくわかりません(笑)。正直、ゲイバーの店長は私にまったく興味がなかったと思います。無味無臭だから扱いやすかったのかもしれません。今もたまに遊びに行きますが、相変わらずお元気そうです。
――本編には仕事内容は「座っているだけ」と描かれていましたが、その後仕事内容は追加されましたか?
まぼ:就活が始まるまで続けましたが、お客さんとお話しすること以外は何もやらせてもらえませんでした。皿さえ洗わせてもらえず、かなり手持ち無沙汰だった記憶があります(笑)。
取材・文=原智香
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