
生活そのものが学びの場であった園生活に対し、小学校では授業への取り組みが生活の中心となる。急激な変化に対応するための「小学1年生」という大事な時期に、もしも“怖い先生”と出会ってしまったら――。
『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』(ことり/KADOKAWA)は、小学校に入学してすぐ不登校になってしまった女の子と、その家族の物語だ。
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入学から1週間は楽しそうに小学校へ通っていた娘・こっちゃん。しかし3週間目に入ると、言葉にならないうめき声を発するようになる。
母親のことりさんはさまざまな工夫を凝らし、娘が少しでも前向きな気持ちで学校へ行けるよう奔走するが…。ついに心が限界を迎えたこっちゃんは、「いぎだぐない」と泣き叫んでしまう。
娘が学校へ行きたくないと訴え始めた当時の思い出や、小学校入学を控えるお子さんを持つ保護者へのアドバイスを、著者のことりさんに伺った。
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――本作には、不登校時の判断基準や学校への相談の仕方など、参考になる描写がたくさんありました。ことりさんが娘さんの不登校に対して「こうして良かった」と思うのはどんなことですか?
ことりさん(以下、ことり):まず、娘に無理をさせなくて良かったと思っています。正直なところ、無理させれば登校できていたかもしれません。でも、そうさせていたら今のように思いやりのある子に育っていなかったかもしれません。
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ふたつ目に、担任の先生だけでなく学校にも相談して良かったと感じています。結果論ですが、副校長先生が娘のクラスを気にかけてくれたことで、やんちゃな子がやんちゃ行為をできなくなり、担任の先生が怒ることも減りました。娘は他の子が怒られているのも嫌なので、副校長先生がいてくれて本当に助かりました。忙しい中、しっかり対応してくれて感謝しかありません。
――ことりさん自身も娘さんのことで色々悩みながら「心の健康が第一」「学校は絶対に行かなきゃいけない場所ではない」と考えるようになったそうですね。
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ことり:それは、私自身がかなりひどいいじめにあった経験からです。当時は親に相談しましたが「そんなことくらいで」と逆に怒られ、「学校に馴染めていない自分は恥ずかしいんだ」と感じました。それからは学校でうまくいっているフリをしていました。
たとえ過保護と言われようと娘には同じような思いをさせたくありません。私の心はいまだにあのいじめを引きずっていて、悪口を言われている気がしたり、心から人を信用できなかったり…。
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一旦ズタズタになった心は、元に戻ることはないと思っています。とくに若い頃の傷は深いです。だからこそ、娘の心がズタズタにされる前に守りたいと思いました。
取材・文=吉田あき
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