
恋人関係は、互いに相手を大切に思うことで初めて成り立つ。どうすれば喜んでくれるのか、どんな言葉を待っているのか、どんな力になってあげられるのか。そしてこの思いは重すぎないか、逆に軽すぎないか。恋人同士となった後は、特別な存在になれた喜びと愛情をどう相手に伝えていくかが何よりの楽しみであり、そして意外と悩みのタネにもなる。『165185』(野良おばけ/KADOKAWA)は、互いをあまり知らない関係から恋人同士になったふたりの男子大学生を描いた物語だ。
日下部誠(くさかべまこと)は、高校の卒業式で同級生・遠山聖(とおやまひじり)に告白する。聖は身長185cmで顔も性格も良く友達も多くてモテる。対して誠は身長165cmで聖に比べると目立たない高校生活を送っていたため、3年間、聖に対して憧れを抱きながらも遠くから見ているだけだった。だから最後に思いだけを伝えたかった誠だったのだが、意外にも聖からの返事はOK。学部は違うものの、ふたりは同じ大学に通う恋人同士となった。