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子育ての大変さと喜びを描いた漫画は数あれど、ここまで豪快で痛快な作品は珍しいかもしれない。『WWM -極悪レスラー、ママになる-』(しまだ:原作、初瀬白:漫画/KADOKAWA)は、そのタイトル通り、ママになった女子プロレスラーが、試合に子育てに奮闘する育児コメディである。


主人公・丸井小町は、孤魔千(こまち)というリングネームの女子プロレスラー。極悪レスラーとして人気の彼女は、リング上では試合相手を精神的にも追い詰め、泣いた顔を見ることで悦に浸るような性格を持っている。およそ母親とか育児とかいった言葉からは程遠いのだが、一歩リングから下りると、まだ1歳にもなっていない一人娘・小遥のママとなり、慣れない子育てで子どもと一緒に自宅では自分が泣き顔を見せているのだった。


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