満月を見て思わず「月がキレイですね…」と言いかけて「月がキ」で寸止めした女性や、「3日間の休み」をもらうために上司に身代わりの男を預けるサラリーマン…。
今回は名文学を軸にした4コマ漫画を集めました。漫画家・イラストレーターとして活躍する雪のヤドカリ(@yukinohotel)さんが送る「癖になる文学的なオチ」を楽しんでみてください。

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満月が浮かぶ夜、並んで歩く男女が描かれています。「うわー満月だ」満月を見た女性はそう言った後、思わず「ねえねえ! 月がキ…」と言ってしまいそうになり、寸前のところで止まります。「月がキレイですね」には、夏目漱石にまつわる逸話があるようです。夏目漱石が英語教師をしていた頃、生徒が「I love you」を「我君を愛す」と直訳したところ、漱石は、「日本人はそんなストレートな表現はしない。『月がキレイですね』とでも訳しておきなさい」と指導した…。そんな話があります。文献には残っておらず創作の可能性もあるそうですが素敵な話ですね。
雪のヤドカリさんが実際に言った中で、「この愛の伝え方はおしゃれすぎたなwガッハッハ」と思った名句を教えてください。
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雪のヤドカリさん(以下、雪のヤドカリ):好きな人と食べるご飯って何でもおいしいじゃないですか。それこそ、そんなにおいしくないものでさえ。
大学の健康診断で、X線検査のタイミングがちょうど好きな人と被ったので、『あなたと一緒だと何でもおいしく感じる』ということを伝えたくて、
「バリウムが激ウマですね」
って言ったんですよ。
その人の分も飲まされましたね。

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意外と仲良しな金髪女子と丸眼鏡女子がピクニックに来ている様子が描かれた4コマ漫画でした。丸眼鏡女子は抱えるほどの銀色の弁当箱を持ってきています。相当楽しみにしてきたようです。そんなに大きな弁当箱を見せられては、中身が気になってしまいます。中身はとある文豪を彷彿とさせるもので、金髪女子のツッコミが冴えわたる4コマ漫画でした。
雪のヤドカリさんはお弁当を作りますか? 挑戦したキャラ弁などあれば教えてください。
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雪のヤドカリ:おじゃる丸の電ボです。作りながら、羽は紫、胴体は黄緑、足はピンク、と蛍としては相当アバンギャルドな色合いをしていることに気づきました。


ヨダレを垂らしながら本を読む丸眼鏡女子に対して、金髪女子が何を読んでいるのか聞くと、なんとその答えは意外や意外、芥川龍之介の「羅生門」でした。羅生門の下で雨宿りする下人が、死人から髪の毛を抜き取る老婆の行為を咎め、そうしていながら自らは老婆の着物を奪ってしまう、という物語です。この話、いったいどこでヨダレが垂れてしまうほど食欲をそそるのか…その秘密は是非4コマ漫画を読んでみて確かめてください。
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さて、雪のヤドカリさんが最近ヨダレを垂らした話を教えてください。
雪のヤドカリ:最近PCR検査を受けまして、あれって結構な量のヨダレを出さないといけないんですよね。
私が受けたクリニックでは「これを使ってヨダレを出してください」とレモンと梅干しの写真を手渡されたんですが、しょせんは写真ですから、思うようにヨダレは出ず。(それまで一週間水を飲んでいなかったせいもあるでしょうが)
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らちが明かないと思った看護師さんが、私に白ごはんを持たせてクリニックの裏手にある中華料理屋のダクトの前に案内してくれて、何とかヨダレを垂らすことができました。


「3日ほどお休みをいただきたく…」と上司に伝えるサラリーマン。「おーわかった、どっか行くの?」という上司に対して「妹の結婚式に行きます」とのこと。「もちろん職場には僕の代わりに親友を置いていきますし」と言い出したところで、おやおや、と思っていると、どうやら小学校の教科書にも載る、太宰治のあの名作が下敷きにあることに気がつきました。最後の上司のツッコミも最高に暴君ディオニスでした。
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「走れメロス」でメロスがした行為のうち、一番アホだと思う行為を教えてください。
雪のヤドカリ:第2版以降ではカットされているのですが、結婚式から都への帰り道に、一人でザリガニ釣りに興じる描写があり、これはさすがに駄目だと思っています。
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