ダ・ヴィンチWeb


旅先で食べた一皿を思い出すと、その土地の風や音までよみがえることがあります。見た景色、聞いた言葉、漂う音楽ーーそれらが食べ物と溶け合い、心の中でひとつの風景を描き出す。食べることとと旅することのあいだにある、やわらかな時間。そんな「味の記憶」から始まる小さな旅をつづったエッセイです。今回はベルリンでの様子をつづっていきます。


今、私はベルリンにいる。ベルリンマラソンに出るためだ。無事にマラソンを終え、今日は3日目。疲れを癒すべく、一人でベルリンを楽しんでいる。9時くらいに起床。昨晩のマラソンの疲れがまだ残っていて体が痛む。ちょっと寝ぼけながらベッドを出て、ホテルの朝食バイキングを食べた。少し重めのル・クルーゼ的な鋳物の鍋に豆を煮たおかずが入っていたり、ソーセージが入っていた。酸っぱいじゃがいものマリネ的なものもあって、すごく美味しい。


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