ダ・ヴィンチWeb


旅行記ブログ「今夜はいやほい」で人気のきくちさんが、初の書籍『群青のハイウェイをゆけ』(hayaoki books)を刊行しました。本書に描かれるのは、派手な観光地や有名店のレポートではなく、一人で訪れた地の名もなき風景や、旅をともにした友人たちとの会話。そこに潜む煌めきを、飄々とした文章で掬い取ります。


推薦コメントを寄せたのは、同じく長年ブログを書き続け、『どこでもいいからどこかへ行きたい』(幻冬舎文庫)、『パーティーが終わって、中年が始まる』(幻冬舎)など著書も多数あるphaさんです。二人が感じる旅の魅力や、年齢を重ねるなかで変わる旅の在り方などについてうかがいました。


「旅」をテーマにした二人の著書


はてなブログから始まった「地味なのに魅力的」な旅の記録


――お二人とも長くブログを続けられています。ブログを書き始めたきっかけを教えてください。


phaさん(以下、pha):僕は2002年頃、20代前半のときにはてなブログ(当時ははてなダイアリー)で書き始めました。ブログのような新しいサービスが次々と出てきていた時期で、勢いに乗って、自分も書いてみようと思い始めました。


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