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漫画『アオアシ』(小学館)の作者・小林有吾さんは一般企業に就職後、漫画家を志し、30歳手前でデビューを果たした。しかし、ご家族を養っていけるほどの大ヒット作は生まれず、『アオアシ』を描くにあたって「本物のプロの漫画家になれていない。今度こそは……」という強い思いがあったという。


担当編集の今野真吾さんは、そんな小林さんについて「その熱い思いを“プロになって母に楽をさせたい”という葦人の気持ちに重ねているのだと思います」と語った。10年間の連載期間で、その思いはどのような形で『アオアシ』に反映されたのだろうか。


作家と編集者の関係に迫る連載「編集者と私」第2回。前半は、お二人のやりとりや、それによって生まれた展開、バルセロナユース戦の裏側を聞いた。後半となる今回はキャラクターの“ハングリー精神”について、多忙ななか複数連載を抱える理由、そしてお互いの魅力や“編集者の存在意義”についてお話しいただいた。


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