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わたしの幸せな結婚 八 顎木あくみ/KADOKAWA


愛されていると実感できること、愛する存在がいること、どんなときも味方でいて、信じてくれる人がいること…自分にとってそう思える存在がいることが、どれだけ自分に力を与えるだろう―。


『わたしの幸せな結婚八』(顎木あくみ/KADOKAWA)の主人公である美世の成長っぷりを1巻から振り返ると、そう思わずにはいられない。自分で自分を信じることすらできなかった女の子が、堂々と振る舞い、立派な淑女になっていく姿に、母にも似た温かな気持ちになる。本作は、読んでいて幸せを願ってしまいたくなるような主人公が魅力のひとつだ。


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