ダ・ヴィンチWeb


誰かと一緒にいるのは楽しいけれど、ひとりの時間も大切。そんな少し相反する感情に身に覚えのある人に手に取ってほしいのが、『ソリチュード ひとりを愛する人が集まるバー』(中村あいさつ/KADOKAWA)。「ひとり」を大切にする人たちが集うバーを舞台に描かれる優しい物語だ。


Barソリチュードを訪れる客たちは、年齢も性別も仕事もバラバラ。それぞれ異なる背景や悩みを抱えながらも、「ひとりでいること」に価値を見出している点が共通する。例えば、ギャル風の見た目から誤解を受けやすい「心」。本当は恋人がいなくても仕事や趣味を楽しんでいるのに、派手な外見ゆえに無理をしていると決めつけられてしまう。彼女の葛藤や居心地の悪さに共鳴する読者も多いのではないだろうか。


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