悪人が消えた世界になってハッピー? 望んだ先に行き着いたのは…【漫画家インタビュー】

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自身に関するエッセイや、フォロワーの体験談を基に描いた漫画をブログで発表しているしばたまさん。ゆるかわいいタッチながら人間の本性を鋭く突くような作風が注目を集めている。今作は悪人が嫌いな主人公のある願いから巻き起こる、不可思議な出来事を描く。正義とは? 悪とは? 人間が逃れられない本質に迫る作品を生み出した著者のしばたまさんにお話をうかがった。
主人公の森田は悪いニュースが大嫌い。そこで神様に犯罪者を消してほしいと強く願うと、ある時から悪人が次々と行方不明となる。次第に悪いニュースも減っていき、誰もが笑顔で暮らせる、森田が望んだ世界へと変わるが……。
当初の構想から反転した結末。あなたが望む“きれいな世界”は?
――ネガティブなニュースがなくなり、誰もが笑顔で犯罪が起きない世界線はベストに見えますが、主人公は後悔します。この結末にした理由を教えてください。
みんな怯えて消えたくないという恐怖で感情を殺し、笑顔を見せる。その現状を知って犯罪がないだけの偽物の平和だと知ったことで後悔します。犯罪がなくなっても人々は幸せにはなっていないからです。
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