⑨笑いの包容力 ※書籍の収録順とは一部異なります 笑いの素晴らしいところは、何でも笑いに変えられることだと思う。例えば、容姿・生い立ちの不幸・社会における立場など、笑いに変えていくことで芸人にとってはむしろ武器となり得る。時には誰かへの中傷と取れるような発言であっても、そこに関係性や愛があったり、または自分なりの主張を通すための覚悟があれば、それもまた笑いにできる。近年はしきりにコンプライアンスが叫ばれる世の中になったことで、笑いへの規制が厳しくなった。とはいえこれはテレビなど不特定多数の人の目に晒される土俵において、とくに取り締まられていると言っていい。実際に漫才のネタ番組に出演するにあたっても、その内容に不適切な題材や表現はないか事前にチェックされることがいつの頃からか増えたが、劇場や寄席ではそんなことはしない。だから、本来は笑いにしてはいけないものなんてないと僕は思っている。 : ダ・ヴィンチWeb - ワラウ" /> 川西賢志郎『はじまりと おわりと はじまりと―まだ見ぬままになった弟子へ―』/笑いの包容力 : ダ・ヴィンチWeb - ワラウ

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川西賢志郎『はじまりと おわりと はじまりと―まだ見ぬままになった弟子へ―』/笑いの包容力