
2023/11/19
13000人弱が来場した「文学フリマ東京」現場レポート。又吉直樹も出店した「自分が文学と信じるもの」を出店するイベントが大盛況
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2023年11月11日「文学フリマ東京」が東京流通センターで行われた。文学フリマは評論家の大塚英志氏の呼びかけによって2002年に始まった文学作品の展示即売会である。全国各地で開催されており、プロ・アマチュア問わず誰でも出店できる。販売物の条件は「自分が文学と信じるもの」である。
今回の「文学フリマ東京」の来場者数は、主催者発表によると1万2890名(出店者3062名・一般来場者9828名)。筆者の体感的にも過去最大となった「文学フリマ東京」の極私的イベントレポートをお届けする。
一際盛り上がっていた「壁サー(即売会において人気のあるサークル、ブースのこと)」が「第一芸人文芸部」のブースだ。『第一芸人文芸部創刊準備号』は、芸人の又吉直樹が自由律俳句と散文、ピストジャムが書評、ファビアンがショートショートを執筆した一冊である。ファビアンさんによると、『きょうも芸の夢をみる』(ファビアン/ヨシモトブックス)を文学フリマで販売した際、その熱狂に感動したのだという。「(第一芸人文芸部を)作るなら、何か作りたい」という経緯で、文学フリマに合わせて冊子が制作された。
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