
2023/11/20
草間彌生は水玉の幻覚に悩まされていた? アンディー・ウォーホルにも大きな影響を与えた現代美術作家の苦難と成功
-
『常識やぶりの天才たちが作った 美術道』(パピヨン本田/KADOKAWA) 2017年、バスキアの絵がZOZOの前澤友作氏によって123億円で落札された。2018年には、オークションでバンクシーの「少女と風船」が落札された瞬間に、シュレッダーにかけられるというワケが分からない出来事が起こり、ニュースでも話題となった。現代作家といえば、彼らを思い浮かべる人もいるだろう。他にも、アンディ・ウォーホルや岡本太郎などの名も聞くことが多い。現代美術とは、現代美術作家とは、なんなのだろうか? と疑問に思う人もいるはず。現代美術に対して“?”を持つ人に読んでもらいたい本が、『常識やぶりの天才たちが作った 美術道』(パピヨン本田/KADOKAWA)だ。
本書は、現代美術の始まりであるコンセプチュアルアートから、ポップアート、前衛美術、ソーシャルアートと紹介していく。現代美術というと奇抜な作品に目が向きがちだが、この本は作品の解説ではなく美術作家に焦点が置かれているところが特徴だ。著者は、SNSで美術ネタを描き大評判の現代美術家パピヨン本田氏であり、著者の視点と解釈で、23人の美術作家をマンガと文章でひもといていく。
続きを読む